アイデアが発明になるためには


発明・アイデア・インスピレーションに関する
発想ブログ 「大脳進化論」の乙部です。

発明と聞くと、身構えてしまうかもしれませんね。

ウイキペディアによれば、発明は、「従来みられ
なかった新規な物や方法を考え出すこと」とあります。

人々が知らないものであること、新しさが
あれば良さそうです。

さらに、この新しさが、簡単には思いつかないレベル
であれば、特許権として権利を取ることができます。

あなたが、発明に関心があるのは、単なる
趣味というよりは、出来れば権利を取れる内容
を持つ発明をしたいということだと思います。

いままで色々なアイデアの出し方を説明して
来ました。

このアイデアが発明であるかを調べるには
どうしたら良いかを次に説明します。

発明であるためには、今まで世の中に
知られていないことが必要です。

ある問題から抽出された課題を解決する
アイデアが出てきたときに、それが発明
となるためには、新規であることを確認
しましょう。

Aというアイデアが出てきたら、それを
ネットで調べましょう。

Aを表現するキーワードを入れて、検索
結果を調べます。

実は、発明については、特許庁がJPlat-Patという
データベースを提供しています。

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage

インタネットで、上記URLを見ると、その中に、
テキスト検索という見出しが有るので、それを
クリックします。

https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tkk/tokujitsu/tkkt/TKKT_GM201_Top.action

そうすると、左側の欄に、要約書+請求の範囲、
公報全文などが並んでいます。

この中の、要約書+請求の範囲の部分が、今まで
特許庁に出願された出願書類に書かれた発明の
要旨と、特許権として欲しい範囲です。

この欄の右の検索キーワードの空白欄に、
発明Aを表すキーワードを書きます。

そして、検索キーワードの右の欄の
検索方式をプルダウンして、ANDに
切り替えます。

これで、検索の準備が出来ました。

画面の下方にある検索ボタンをクリックします。

そうすると、記入したキーワード全てを
含む、要約書+請求の範囲を持つ、出願を
抽出してくれます。

J-Plat-Patを使うことで、アイデアに含まれる
キーワードを持つ、発明の数と内容を簡単に
知ることができます。

例えば、キーワードとして、
LED,太陽電池、蓄電池を記入して、検索すると
88件の公開された特許出願が有ります。

そこで、キーワードにさらにインターネットを
付け加えると、検索結果は0になります。

つまり、LED,太陽電池、蓄電池、インターネット
を含むアイデアは発明としてはまだ、出来上がっていない
ということが分ります。

アイデアAについて、検索結果として、
0であれば、アイデアAは発明の資格が有ります。

検索結果が、○○件として出てきたときは、
アイデアAに近い発明が既に世の中に知られて
いることになります。

その場合は、アイデアAは発明にならない
可能性があります。

実は、キーワードが一致していても、その
キーワードがどのように関係しているかが、
重要です。

同じキーワードを含んでいても、そのキーワード
間の関係が異なれば、違うアイデアになります。

この関係性を調べるには、一覧表の公報番号を
クリックして出てくる特許公報の要約、代表図面、
特許請求の範囲を読んで、その内容を把握する
ことが必要になります。

念のため、先ほど、押した検索ボタンの右に有る
検索結果のボタンを押すと、記入したキーワード
全てを含む、要約書+請求の範囲を持つ、出願
の一覧表が出てきます。

一覧表の公報番号をクリックすると、その
特許公報の要約、代表図面、特許請求の範囲
を見ることが出来ます。

自分の考えたアイデアAと、上記の内容を
比較すると、世の中のレベルを知ることができ
ます。

この関係性を調べるには、一覧表の公報番号を
クリックして出てくる特許公報の要約、代表図面、
特許請求の範囲を読んで、その内容を把握する
ことが必要になります。

また、他人の書いた発明を読むことで、新しい
アイデアが湧くこともあります。

これは、他人の発明が、頭脳への新しい刺激に
なっているからです。

上記の作業は、発明を出願するかどうかを決める
ためにも大切な作業になります。

アイデアが発明であると言えるために、その
アイデアが世の中に今まで知られていないこと
上記のようにして確認することができます。

カテゴリー: アイデア 発明, 発明 | タグ: , , , , , , , , , | コメントをどうぞ

アイデアツールの使い方


発明・アイデア・発想ブログ
「大脳進化論」の乙部です。

今まで、アイデアを出すために、
・沢山の関連知識を身体を使って蓄えること、
・明確な課題を解決することを目標にして、身体の
刺激を使いながら、蓄えられた知識を結びつける
ことを説明してきました。

蓄えられた知識がアイデアとして出てくるためには
刺激が必要です。

この刺激を与えるのがアイデアツールです。

世の中には、アイデアツールと言われるものが
沢山あります。

それを整理してみます。以下の記事は下記URLの内容を参考にしました。

http://matome.naver.jp/odai/2132704720441561201


http://ideatool.jp/index.php?%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A2%E7%99%BA%E6%83%B3%E6%B3%95

1.チェックリスト型
予め用意された質問に答える形で、アイデアを出して
行きます。

その例は以下のとおりです。

イ)オズボーンのチェックリスト

1)転用
他の使い道はないか?

2)応用
アイデアを借りられないか?
他業種、別分野、過去で似たものはないか?

3)変更
物の形、重さ、色などを変えたらどうなるか?

4)拡大
大きくしたり、増やしててみたらどうか?

5)縮小
小さくしたり、減らしてみたらどうか?
<機能的な拡大、縮小>
寸法、重量、時間、面積、回数、強度、材料、成分、機能など。
<概念的な拡大、縮小>
抽象化、意味合い、関係、目的など

6)代用
他のモノで代用できないか?

7)置換
入れ替えてみたらどうか?
順番、配置、位置、時間、パターン、レイアウト、やり方、結果と原因

8)逆転
逆にしてみたらどうか?
上下、左右、前後、順番、役割、立場、プラスマイナス、

9)結合
他のものと組み合わせてみたらどうか?

ロ)このオズボーンのチェックリストを改良したのが、
SCAMPER法です。

英語で表現されてたチェックリストの頭文字を
まとめたものが、SCAMPERです。

S: Substitude (換える) 別のものに換えてみる

C:Combine (結びつける) 2つ以上のものを組み
合わせてみる
他の何かと組み合わせられないか?
相乗効果が得られないか?

A:Adapt (適応させる) 何かを(一部/全部)
加えてみる

M:Modify (修正する) 何かを(一部/全部)
修正してみる

P:Put to other purposes (他の目的に使用する)
別の用途・目的に使ってみる 製品を別の目的
で使えないか?

E: Eliminate (除く) 何かを取り除いてみる

R:Rearrange/Reverse (並べ替える/逆にする)
並べ替えたり全く逆にしてみる 順番を変える
/逆にしてみる。

なお、40のチェックリストを持つTRIZ法もあります。

2.枠組み型
予め思考の枠を決めて、それに沿って
アイデアを出していくやり方です。

イ)PREP法

プレップ法は下記の行為の英語表現の頭文字です。

P: POINT=ポイント、結論
R: REASON=理由
E: EXAMPLE=事例、具体例

上記のPREP、すなわちポイント~結論を
繰り返します。

思考の具体化に役立ちます。

ロ)logic tree / 論理木法

物事を論理的に分析・検討するときに
その論理展開を樹形図に表現して考えていく
思考技法、またはその樹形図をいいます。

・結果-原因(why)
・目的-手段(how)
・全体-部分(what)

といった推論を繰り返して論理展開を行う場合、
その概念・事象間の論理的なつながりをツリー状
に図示することで、相互関係が明確に把握できる
ようになります。

上位概念から下位概念への分岐は2~3程度、
多くても5つぐらいまでにするのがよいと言われます。

2.連想型

イ)マインド・マップ

マインドマップは、中心にテーマを置き、
そこから放射状にツリーを派生させてノート
思いつくままに展開する方法。

色や絵を用いることで、アイデアがさらに
出やすくなると言われています。

ロ)NM法

NM法とは、中山正和氏によって開発された
発想法です。

似た例を見つけて、それを元に発想する方法です。

似た例を見つけて、それを元に発想する方法です。
テーマに関するキーワードを見つけ、テーマから
似たものの例を探します。

似たものの例の本質を考えた上で、
その本質をテーマに当てはめてみるという発想法。

方法
1.テーマに関するキーワードを見つける。
2.テーマから似たものの例を探す。
3.似たものの例の本質を考える。
4.その本質とテーマを元に考える。

ハ)KJ法

川喜多次郎氏により開発されたものです。

カードに1つずつアイデアを書き、似たもの同士
を集めて分類することによってアイデアを発想
する方法

•一つ一つの要素を頭で記憶するのではなく
カードに記録する
•カードの空間配置でそれらの関係を表現し
•カード群を机上に並べることで全体像を示す

というのがKJ法のポイントです。

カード化することで脳の記憶の負担が減ります。

二)曼陀羅ノート法

一枚の紙に縦、横に3等分したマスを書き
9つのマスの中央のマスにテーマとなるキーワード
を書きます。

残りの8つのマスに関連する事柄を記載していきます。
次に、周りの8つのマスに書かれた事を、別の紙の
9つのマスの中央に書いて、同じように回りの8つの
マスを生めて行きます。

海外から来たアイデアツール、発想法が、システマチック
で、論理的な色彩が強く、日本発のNM法、KJ法、が
融通無碍な感触がします。

どのツールが良いかは、どれが自分にとって使いやすいか
が、大事です。

ツールを使うことで余計なストレスを感じるのは
脳の負担を増やすので好ましく有りません。

また、ツールを使う目的によって選ぶこともあります。
具体的な行動に結びつけたい場合は、PEP法のように
枠組みが決まっているツールがよいかもしれません。

アイデアを生み出す刺激は、チェックリストのように
言葉の場合や、KJ法のようにカードという物理的
な物の場合も有ります。

刺激を上手に使うには、言葉を声に出してみる、
思いついたことをどんどん書いてみる、考える
時は歩き回ってみるというように、頭と身体を
協働させながら作業をすることをお勧めします。

カテゴリー: アイデアツール, 発明 | コメントをどうぞ

大脳を上手に使う刺激とアイデアの関係について


発明・アイデア・発想ブログ
「大脳進化論」の乙部です。


アイデアは、無からは生まれて来ません。

アイデアの素は、私たちの中にある記憶です。

アイデアの対象が、日常生活に関すること
であれば、必要な知識は充分に有ると思います。

しかし、アイデアの対象が特定のテーマで
ある場合には、そのテーマについて沢山の
知識が自分の中に蓄えられていないと、生ま
るアイデアも限られてきます。

アイデアを出すための準備として、テーマ
に関する知識をなるべく多方面から取り入れて
おくことが大切です。

本などからの知識も重要ですが、日常活動
の人や物との触れ合いの中にも、役に立つ
知識が沢山埋もれています。

しかし、自分の中を通り過ぎていく膨大な
情報は、普通はしばらく経つと記憶から無くな
ってしまいます。

おとといの晩御飯のおかずは何でしたか?
と聞かれて、即答できる人はあまり多くあり
ません。

しかし、おとといの晩御飯が恋人との食事で
あれば、食事のときの情景と共に、食べたものは、
直ぐに思い出せますね。

これは、恋人との食事が強く意識されて
いたからです。惰性の食事の内容は直ぐに
記憶から抜け去りますが、意識された内容
は長く記憶に残ります。

つまり、目や、耳から入った情報は意識付
けをしないと、そのまま通り過ぎてしまいます。

特定のテーマについての知識を身に付けるに
は、その内容に集中して読んだり書いたりする
ことが必要ですね。

ところで、先ほどのおとといの晩御飯の話
ですが、晩御飯のときに味噌汁をひざの上に、
こぼして大慌てしたとします。

こんなときは、そのときの晩御飯のおかずも
思い出すことがやりやすくなりますね。

熱い味噌汁がかかったひざからは、熱さの
信号が感覚神経網を伝って大脳へ伝達されます。
この強い外部刺激は脳を活性化してその場
の状況を強く意識することになります。

その結果、味噌汁をこぼしたときの晩御飯
の情景が記憶され、晩御飯のおかずも思い出す
ことが簡単にできることになります。

ただ、この刺激も生死にかかわるような重大
なことの場合は、逆に、刺激に関係すること
のみが記憶に残ることもあります。

以上、まとめると、アイデアの素を蓄える
には以下の2つのやりかたがあります。

1.対象に意識を集中して対象を強く意識すること。

2.身体からの刺激を伴わせながら対象を把握
すること。

2について補足すると、実験をして現象を
確認することは、コンピュータでシミュレーション
をして結果を得るよりも、多くの生きた
情報が記憶として残ることになります。

実験をするときは、身体を動かし、手を動
かし目や耳や鼻で現象を把握しようとします。
身体感覚総動員です。

一方、シミュレーションでは、モデル化
された実験結果をコンピュータのモニタ上に
写された画像を目で確認するので、記憶に
残る情報の量と深さが大きく違ってきます。



次に蓄えられてアイデアの素からアイデアを
生み出すことを考えます。

アイデアを必要とするのは何か解決したい
問題があるときですね。

問題を解析するのは、論路的にやることが
効率的です。

先ず、問題を引き起こす原因を掘り下げます。
問題の本質を理解するためです。

次に、取り組むべき課題を抽出します。
このとき、課題に優先順位をつけます。

そして、いよいよアイデアの出番です。

1.一人でのアイデア生み出し法

アイデア出しをシステマチックに行うには
色々なツールがあります。

ツールの話は後ほどしたいと思います。

一人でやるアイデア出しに有効なのは、
この間ご紹介した、曼陀羅シート法です。

思いつくままに関係することを書いていき、
後で、まとめて、記載された事項の関係性を
検討する中からアイデアが出てきます。

考えが次々に出てくるのは、その前の事項が
ヒントになっています。ここで、ヒントというのは
アイデアを生み出すための刺激という意味です。

人間の脳は全く関係の無いことを思い出す
よりは、いま関心があることに関連することを
思い出す方が容易に出来ています。

つまり、新たなアイデアを生むには、
アイデアの素がある状態で、刺激を与える
ことがポイントです。


2.複数人でのアイデアの生み出し法

あるアイデアは、その前にある事柄が
ヒントになっていると言いました。

実は、一人での作業では、思いつける内容
がマンネリ化する惧れがあります。

それを避ける一番良い方法が、多人数での
アイデア出しです。

二人でやる場合は、対話法になります。
検討するときの役割を変えて、行うと漏れが
少なくなります。

相手の、出した事項が自分の思ってもいない
場合などは強い刺激になって、新しいアイデア
が生まれる可能性が高いです。

3人以上でやる場合はブレインストーミング
(略してブレストと言います)が有効です。

ブレストのコツは、テーマ、課題を明確にして
から始めること、情報の共有を上手に行うこと、
人のアイデアを受け入れて、批判しないことがあり
ます。

複数の人からの思いもよらない発言は、良い
刺激となってアイデアに結びつきます。

脳を上手に使うには、アイデアの素になる知識を
記憶するときも、アイデアの素からアイデアを生み出す
ときも、良い刺激がポイントです。

カテゴリー: 刺激, 問題解決, 大脳 身体 | コメントをどうぞ